営業職の転職理由
【営業職の転職理由】面接対策・例文あり|面接官から聞かれるよくある質問
営業職の面接を受けていると、「なぜ転職をしようと思ったのですか?」と聞かれることが多々あります。
この質問をしている時、面接官は求職者に、主に2つのことを確認しています。
1つ目が、「入社後に活躍してもらえる人材かどうか」です。
求職者のモチベーションを聞くことで、求める人物像に合っているか、入社後は意欲的に働いてくれるのかを見ているのです。
そのため、自分のスキルや経験してきたことが応募先の会社の求める人物像にはどうあてはまるのか、どんな活躍ができそうかを事前に考えておくと、よりスムーズに答えられるでしょう。
そして2つ目の確認事項が「同じ理由で転職をしてしまわないか」です。
例えば、「前の会社は残業があったので辞めました」と答えた場合に、応募先の会社でも繁忙期には残業の可能性があったとします。
そうなると、面接官は「ウチにも残業はあるが大丈夫だろうか、また辞めてしまわないだろうか」と疑問を抱いてしまうことも。
場合によっては恐らくまた辞めてしまうと判断され、不採用になる可能性もでてくるのです。
そうならないためにも、入社後に実現したいことをしっかりと伝えることが大切です。
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転職理由を考えるポイント(1)転職を考えたきっかけを考える
この時に思いつく理由は「任されるタスクが多すぎて辛かった」「残業が嫌だった」などネガティブな内容で問題ありません。
何かしらの不都合を感じて転職活動を思い立ったのであれば、前向きな理由よりもネガティブな理由のほうが浮かびやすいかもしれませんよね。
そして、素直に考えて思いついた理由を紙やスマホのメモなどに箇条書きにして書き出してみましょう。
頭の中で思っていたことを外にアウトプットすると、自分の心理状況がより整理しやすくなりますのでオススメです。
ここでネガティブな理由しか出なかったとしても、そのままで問題ありません。
1つだけ無理にポジティブな理由にしようと嘘を書いてしまうと、面接で上手く答えられなくなってしまったり相手が納得できる説明ができなかったりして印象が下がる恐れもあるので、正直に書き出してみましょう。
転職理由を考えるポイント(2)伝える範囲と言い方を考える
例えば「任されるタスクが多くて辛かった」という理由であれば「自分は1つの目標に対してとことん極めていきたい」という仕事に対する前向きな気持ちが見えてきます。
「残業が嫌だった」のであれば「効率的に仕事を進めて、もっと成果を出したい」と思っていたのかもしれません。
自分が「もっとこうだったらいいのに」と思った退職理由の裏には、何かしら仕事に対しての前向きな思いが隠されているはずです。
そして、その前向きな気持ちは「あなたが仕事で実現したかったこと」にも繋がります。
すると、自分の人物像や特性も見えてきますし、自分はこんな思いを持っていたのかと初めて自分の秘めていた気持ちに気づくことができるかもしれません。
このようにして自分の気持ちに嘘をつくことなく転職理由を考えることができます。
転職理由を考えるポイント(3)状況と行動を的確に伝える
苦手意識のある方は面接官に的確に伝えられるよう練習してみるのもいいかもしれません。
特に営業職の面接では「コミュニケーション能力」が問われています。
人と交渉する場面も多い職種ですので、限られた時間でお客様に自社の商品やサービスを的確に伝えられるかはポイントになってきます。
つまり面接官に「どういうこと(状況)があってどう思った(思考・行動)から転職を考えたのか、だから入社後はどのように活躍(スキル・経験)したいのか」を整理して話すことができれば好印象となります。
自分が転職を考えたのはどんな状況だったか、そして何を思って今ここにいるのかをじっくりと考えることで、相手に納得してもらえやすい言葉で話すことができます。
転職理由を考えるポイント(4)転職理由とキャリアプランに一貫性を持たせる
キャリアプランとは、「あなたが入社後にどんなスキルを身につけてどんな風に活躍していきたいかの目標を決め、実現するための計画」を言います。
例えば「これまでに経験した医療の分野での知識を活かし、もっと幅広く最新の医療を普及させたい。
だから医療系サービスの広告営業で営業力を身につけて多くの人に最新の医療を広めたい。」のような理由であれば、自分の転職理由とキャリアプランが上手く結びついています。
また、今勤めている会社では自分が思い描いているキャリアが実現できそうにないことを訴えても強力なアピールになります。
「働いている会社では最新の医療を積極的に広めるような部署がなく、社風でもないため、このままでは多くの人に最新の医療を広めるという夢が実現できないから志望した」というのも十分な理由になります。
一貫性を持たせると転職理由で強いアピールができます。
転職理由を考えるポイント(5)転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
転職理由と志望動機は密接に関係している項目です。
志望動機は「なぜこの会社を応募したのか」を述べるところですが、この動機と転職理由が合っていないと、面接官は「本当にそう思っているのか?」と疑い始めるでしょう。
例えば転職理由が「最先端の技術を学んだスキルを活かしてこれまでの歴史を覆す挑戦をしたいから」であるのに対し志望動機は「伝統を重んじる文化に共感したため」という動機では、この人は果たして歴史を覆したいのか伝統を重んじたいのかが分かりませんよね。
面接官に「どちらなのですか?」と聞かれてからハッとするのでは遅いですから、相手に納得してもらえるように関連性を持たせましょう。
転職理由から、入社後に何が実現できるか、何を実現したいか・期待したいかを考えるときれいにまとめることができます。
「夜勤ではなく日勤にして体のリズムを取り戻したい」のであれば「朝から夕方の仕事に転職する」が実現したいこととなるはずです。明確にしていくことが大切です。
よくある質問
- 転職理由を考える上で注意すべき点はありますか?
- 転職理由を考えていくにあたり、注意すべき点がいくつかありますが、「伝え方」には特に注意しましょう。
嘘をつかずに素直に理由を述べるのが一般的ではありますが、NGとされる理由もあります。
例えば、「上司の仕事のやり方が嫌いだった」「会社の方向性が合わなかった」など、自分ではないところに理由がある場合は、その事実に対してあなたは反省や改善を試みたかという点がポイントとなります。
何も変えることなくただ嫌だから辞めたいという理由は、意欲の欠けている人材だと判断されてしまう可能性もあります。
また、営業職にある「ノルマや数字が苦手」という理由もそのまま伝えてしまうと、「ではどうしてまた営業職に?」と思われてしまいます。
理由は矛盾のないように考えましょう。 - 営業職で多い転職理由はなんですか?
- 営業職で多い転職理由は、「キャリアアップをしたいから」と「年収を上げたいから」など。
今働いている職場では自分の望むキャリアアップや年収アップができなさそう、と感じた方は転職を考える傾向にあります。
キャリアにしても年収にしても、アップをしたいということは、入社後も早く成果を上げて会社に貢献したいという前向きな理由にもなり面接官に好印象を与えることができます。
しかし、好印象を与えるためにはどのような受け答えがベストなのでしょうか?実際にいくつか例文をご紹介していきます。
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営業職への転職理由の例文 キャリアアップ編
キャリアアップをテーマに転職理由を考える場合、前向きなビジョンを理由にしましょう。
会社を辞めたい理由よりも次のプランについて語るほうが前向きで意欲のある人材だと判断してもらいやすいためです。以下のように、理由には具体性を持たせて前向きに伝えましょう。
「前職では既存のお客様を定期的に訪問し、要望をお聞きして必要であればこちらからサービスを提案する、という流れで信頼関係を構築・維持していく環境でした。
しかし、決まったお客様のみへのサービスのご提案で、もっと多くの人に広めたいと思っても、新規開拓をする社風ではありませんでした。
そんな中で幅広いお客様にサービスの良さを広めていきたいという気持ちが強くなっていきました。
御社の営業部門で多くのお客様にサービスをご提案し、キャリアを積んでいくことで、会社に貢献したいと思いましたので応募いたしました。
将来的には役職につきたいとも考えています。」 -
営業職への転職理由の例文 収入アップ編
収入アップをテーマに転職理由を考える場合は、収入をアップさせるだけの根拠と仮説が必要です。
また、テーマがお金ということもあり、直接伝えてしまうと面接官に悪い印象を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
前面に押し出すのではなく、あくまでもキャリアを積んで最終的には収入をあげたい、など柔らかいものにするとよいでしょう。
「私は前職でティーンズ向けの企画部門に勤めていました。企画部門での企画力を御社の商品開発部門で活かしてキャリアを積んでいきたいと考えています。御社は今女子高生向けの新たな商品開発に挑んでいると伺いましたので、ぜひ私のお力を添えることができればと思っております。そこでの実績に伴って、収入アップにつながるように励みたいです。」
このように最後のほうに入れると、そこまで悪い印象にはなりません。 -
転職活動前にチェック!仕事探しに役立つビジネス用語の記事
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